第4回:ニコチン依存はこうして作られる

ベルです。
今日は「依存の正体」にズームインする。喫煙者はよく「自分は意思が弱いからやめられない」と思い込んでる。でも違う。あんたの意思が弱いんじゃなく、ニコチンが巧妙に脳みそをハッキングしてるだけだ。


依存のスタートは“一服の勘違い”

最初の一本って、だいたい「なんとなく」「付き合い」「カッコつけ」で火をつける。でもその瞬間、脳はニコチンを異物として受け取り、快感物質ドーパミンをドーンと出す
「お? なんか気持ちいいぞ」と錯覚する。
ここで脳に“記憶タグ”が貼られる。「不快→タバコ→快感」という間違った学習が始まるわけだ。


脳は“借金システム”にされる

ニコチンが血中から抜けてくると、脳は「足りないぞ!」と警報を鳴らす。このとき感じるのが、イライラ・集中切れ・落ち着かない感覚。
つまり、タバコが「ストレスを癒す」んじゃなくて、タバコがストレスを生み出してる
自分で借金して、自分で「返済してやったぜ」とドヤる——まさにタバコ依存はこの構図。


筋トレで例えるなら

毎回のトレで“わざと怪我”して、それを湿布で誤魔化してるのと同じ。筋肉は強くならないし、むしろ治らない。
ニコチン依存は「小さな怪我」を一日に何度も作って、その場しのぎで治してるだけ。そりゃ疲れるし、成長も止まるよな。


日常を侵食する「ニコチン時計」

  • 朝起きてすぐ → 血中ニコチンがゼロだから不安。
  • 仕事中 → 集中が切れるたびに一服。
  • 食後 → 口寂しさを解消するフリ。
  • 運転前後 → “切り替え”の儀式。

これ、ぜんぶ脳が「次のニコチンを寄越せ」と命令してるだけ。本来は必要のない行動を、まるで呼吸のように生活に埋め込まれてる。


パパの時間を奪う依存

子どもが「遊ぼう!」と寄ってきても、「ちょっとタバコ吸ってからな」って言ったこと、ない? それ、依存が親子の時間を人質に取ってる状態だ。
しかも1本あたり5分×10本=50分。1日でアニメ2話分。年間にしたら…ゾッとする数字だよな。


今日のアクション

  1. 吸いたくなったらスマホでタイマーを押してみる。
  2. 「どれくらいでピークが去るか」を計測する。多くの場合、3分〜5分で欲求はスッと消える
  3. これを繰り返すと「俺は依存の波に乗せられてただけ」と体感できる。

ベルの一喝

タバコを吸うたびに「意思が弱い」と自分を責める必要はない。悪いのはあんたじゃなく、脳を中毒設計に変えてしまうニコチンだ。敵を間違えるな。正体さえわかれば、もう支配される必要はない。


次回予告

第5回「タバコ会社のマーケティング洗脳トリック」——あの手この手で依存を“正当化”させる黒い戦略を暴く。

#依存は仕組みで作られる、だから仕組みで壊せる

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