第8回:停滞期をぶち破る

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伸びない時期は必ず来る

懸垂を続けていると、誰もが経験するのが「停滞期」だ。
最初はゼロから1回、1回から3回、3回から5回と順調に伸びていく。
でも、ある時を境にパタリと成長が止まる。

  • 何週間やっても回数が増えない
  • フォームは崩れてないのに進歩がない
  • 体重も変わってないのに同じ回数で止まる

ベルも懸垂7回から8回に伸ばすのに、1ヶ月以上かかったことがある。
「もう俺は限界なのか…」と落ち込んだ。
でも停滞期は成長の前兆でもある。
ここをどう突破するかで、その後の伸び方が決まるんだ。


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停滞期が起きる理由

  1. 神経系が慣れてしまった
    最初は「新しい動き」に体が順応するだけで回数が増える。
    でも慣れてしまうと刺激が足りず、成長が止まる。
  2. 負荷が変わらない
    いつも同じやり方・同じ回数では筋肉は驚かない。
  3. 回復不足
    頻度を増やしすぎて疲労が抜けず、逆に力が出ないこともある。

停滞期を破る方法

1. フルレンジからハーフレンジへ

懸垂は「顎をバーにかけるまで」をフルレンジとする。
停滞したらあえて「半分だけ」を狙う。

  • 下半分を繰り返す → 広背筋と握力を強化
  • 上半分を繰り返す → 収縮の感覚を強化

普段とは違う刺激を与えることで壁を超えやすくなる。


2. 加重懸垂を取り入れる

「まだ10回できてないのに加重?」と思うかもしれない。
でも不思議なことに、重りをつけて3回やった後に自重に戻すと軽く感じる。

  • リュックに重り(ダンベル・ペットボトル)を入れる

ベルはリュックにペットボトルを入れて加重懸垂をやった。
その後、自重で挑戦したら軽く感じて回数が伸びた。


3. 頻度を変える

  • 週3でやってるなら週2に減らす
  • 逆に週1なら週3に増やす

「筋肉を回復させる」か「神経系を慣らす」か。
停滞期には、このどちらかのアプローチが有効だ。
ベルは週3を週2にしたら、一気に疲労が抜けて次の挑戦で+1回できた。


4. グリップを変える

  • 順手 → 逆手に変える
  • ワイド → ナローにする
  • タオルを巻いて握力に刺激を与える

グリップを変えると、普段とは違う筋肉が動員されて新しい刺激になる。
「いつもと同じ」から抜け出すことが停滞打破の鍵だ。


記録を取ることの重要性

停滞期を抜け出すために、ベルが一番やってよかったのは「記録を取ること」だった。

  • 何回できたか
  • どのフォームでやったか
  • 体重は何kgだったか
  • どんな疲労感が残ったか

これをノートやアプリに残すだけで、「なぜ停滞しているのか」が見えるようになる。

ベルも昔は「今日もダメだった」で終わっていた。
でも記録を取り始めてから、「3回目で息が乱れる」「週3より週2の方が伸びている」といったパターンに気づけた。

懸垂は回数が少ないからこそ、1回の差が大きい。
だから記録を残すことが、停滞突破の最大の武器になる。


ベルの停滞期エピソード

ベルが7回止まりだった頃、毎回同じ懸垂を繰り返していた。
「今日も7回。昨日も7回。先週も7回。」
正直、気持ちが折れそうになった。

そこで思い切って加重懸垂を取り入れ、同時に記録をノートに残した。

  • 加重3kg → 3回成功
  • 自重に戻したら → 8回成功
  • その日の体重 → 71.8kg
  • 次の日の疲労感 → 前腕パンパン

こうやって数字で見ると、「体重が軽いときに伸びやすい」「加重後は自重が軽く感じる」という法則が浮かび上がった。

停滞期を突破したのは、工夫+記録の力だ。


まとめ|停滞は見える化で破れる

懸垂の停滞期は誰にでも来る。
でも、それは「体が慣れただけ」。
工夫と記録を組み合わせれば、必ず次のステージに行ける。

  • ハーフレンジで新しい刺激を入れる
  • 加重で自重を軽く感じさせる
  • 頻度を変えて回復か慣れを狙う
  • グリップを変えて変化をつける
  • 記録を残して自分の伸び方を分析する

停滞期は成長の前触れだ。
突破したとき、懸垂は一気に伸びる。


次回は「懸垂8〜9回の魔境に挑む」というテーマでいこうと思う。

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