第8回:喫煙と酸素不足|筋肉は酸欠状態

ベルです。
前回は「タバコが肺をぶっ壊す」という話をした。今回はさらに深掘りだ。テーマは「酸素不足」。筋トレは酸素と血流が命なのに、タバコはその根本を削ってくる。つまり、喫煙者は常に“酸欠トレーニー”。


一酸化炭素が酸素を追い出す

タバコの煙に含まれる一酸化炭素(CO)は、血液の酸素運搬役=ヘモグロビンとがっちり結合する。酸素の200倍以上の強さで席を奪うんだ。
結果どうなる?血液は「酸素満タンだぜ」と見せかけて、中身はCOだらけ。
つまり、筋肉に届く酸素はスッカスカ。デッドリフトのラスト1回で力が抜けるのは、フォーム以前に燃料切れのせいかもしれない。


酸素不足が筋肉に与える影響

  1. 筋収縮のパワーダウン
    筋肉はATP(エネルギー)を酸素で効率よく作る。酸素が足りないと“燃費の悪いモード”で動くしかなく、すぐバテる。
  2. 乳酸がたまりやすい
    酸素が少ないと無酸素運動が優位になり、乳酸が爆発的に発生。「パンプはしてるけど力が出ない」という状態に。
  3. 回復スピードの低下
    筋肉修復に必要な酸素も不足。結果、筋肉痛が長引く。

パパ視点での“酸欠の悲劇”

子どもと全力で追いかけっこしたら、息切れして真っ先にギブアップ——これが酸素不足のリアル。
「パパ、もう疲れたの?」と残念そうな顔をされたら胸に刺さるよな。
育児って筋トレ以上にスタミナ勝負。タバコがそれを削ってるとしたら、これ以上のデメリットはない。


筋トレのセットを想像してみろ

ベンチプレスで「あと2回いける!」ってときに酸素が足りず失速。
スクワットで息が乱れて膝がガクッ。
これ、喫煙者あるあるだ。肺と血液がまともに酸素を運べない限り、トレは途中でブレーキを踏まされる。


今日のアクション

  • インターバルで深呼吸:セット間にただ休むんじゃなく、腹式呼吸で肺に酸素を満タンに。
  • 禁煙1日目で変化を感じる:COは禁煙後12時間以内に血中から抜け始める。たった半日で酸素運搬は改善する。
  • 運動と禁煙の合わせ技:トレで心拍数を上げると、禁断症状のイライラも軽減される。酸素不足解消と禁煙成功、両方の効果がある。

ベルの一喝

酸素不足で筋トレしてるのは、ガソリン残量ゼロで車を走らせるようなもん。
タバコはガソリンメーターを壊して「まだ残ってる」と錯覚させてるだけ。真実に気づいたら、もう煙に頼る理由なんてない。


次回予告

第9回「テストステロンと成長ホルモンを奪うタバコ」——筋肉を大きくする最強ホルモンを、タバコがどう削っていくのかを解説する。

#筋肉に酸素を届けること、それが最強のドーピング

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