10回目前の“魔境”
懸垂を続けてきて、気づけば8回、9回できるようになった。
ここまで来たら「10回は目前だ!」と誰もが思う。
だが――ここからが魔境だ。
- 8回目までは順調なのに、9回目で力尽きる
- 9回できても、そこから1ヶ月以上10回に届かない
- フォームは崩れていないのに、最後の1回がどうしても足りない
ベルもこの「あと1回の壁」に何度も苦しんだ。
正直、0回から1回を達成したときよりも、このラスト1回の方がしんどかった。
なぜ9回から10回が難しいのか?
体力ではなく「集中力の壁」
8回、9回まで来ると体力だけでなく集中力が試される。
呼吸が乱れ、握力もギリギリ。
その中でフォームを崩さず背中を動かす冷静さが必要になる。
精神的なブレーキ
「ここで落ちたら危ない」「もう無理だ」と頭が先にストップをかける。
ベルも9回目の途中で諦めて降りてしまったことが何度もある。
微妙な体調・体重の影響
前日に食べすぎた、睡眠不足、体重+1kg…
ほんの少しの差が「9回止まり」につながる。
10回突破のための具体策
1. ラスト1回を想定した練習
普段から「限界のさらに1回」を想定してセットを組む。
- 7回やったら、最後にネガティブで1回追加
- 5回×2セットやってから、ラスト1セットで全力
「最後の1回」を体に覚え込ませることが大切だ。
2. インターバルを長めに取る
「もう少し休めばあと1回できたのに…」
そう感じたことはないだろうか。
懸垂8〜9回ゾーンは消耗が激しい。
インターバルを60秒から90秒、場合によっては120秒に伸ばすと回数が伸びやすい。
ベルもこれで9回止まりから10回に到達した。
焦らず、呼吸を整えて挑むのがカギだ。
3. 体重を1〜2kg軽くする
最後の1回は、体重の影響をモロに受ける。
「減量=懸垂のパフォーマンスアップ」
これは体験して初めて実感できる。
4. 記録を振り返る
9回で止まっているなら、記録を見直すべきだ。
- どんな日に9回できたか
- 体重は何kgだったか
- インターバルは何秒だったか
ベルはこれで「前日に炭水化物をちゃんと摂った日は調子がいい」と気づいた。
数字に残すことで、停滞打破のヒントが見えてくる。
ベルの魔境体験談
ベルも8回までは順調に来た。
だが9回から10回の壁で1ヶ月足止めされた。
「今日は行けるだろ!」と思って挑むが、9回目で腕が止まる。
次の日も同じ、次の週も同じ。
悔しくて、ネガティブで粘ったり、インターバルを長くしたり、体重を調整したり。
その積み重ねの中で、ついにある日――
9回目を終えて「もう無理だ」と思った瞬間、歯を食いしばって10回目を引き切った。
あのときの達成感は、ベンチプレス100kgを初めて挙げた瞬間に匹敵した。
まとめ|ラスト1回は執念
懸垂8〜9回から10回は、ただの筋力勝負ではない。
集中力・体重管理・インターバル調整、そして執念。
- 「最後の1回」を想定した練習をする
- インターバルを長めに取って全力で挑む
- 体重を軽くして負荷を減らす
- 記録を見直して伸びる条件を探す
10回目を引き切ったとき、懸垂の世界が変わる。
魔境を突破した者だけが見える景色だ。
次回はいよいよ「懸垂10回達成!ベルの記録とこれから」というテーマでいこうと思う。
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